久々の童貞ノベルです

2007.11.17 Saturday

「なんだこのカテゴリは!?」


「さぁて、久々に管理人がプレイしたおすすめの童貞ノベルを紹介するよ〜」


「前回の更新が何ヶ月前だ。まだ生きていたのか、このカテゴリ」


「さて、今回は『隣人は静かに魔法少女』というADVをオススメしたい!
 ベクターでフリーでDLできるよ。
 なんと、奇しくも『童貞狩り』とほぼ同じ時期にリリースされた作品です」


「ちょっと待て。『童貞狩り』ってナニ?」


「『どうしようもない僕に悪魔が降りてきた』、略して『童貞狩り』
 『dousiyoumonaibokuniakumagaoritekita 』、略して『douteigari』


「全然略せてない!」


「『どうしようもない僕に悪魔が降りてきた』って10回言ってみな。そう聞こえるから」


「聞・こ・え・ま・せ・ん!」


「もう遅いぜ?ゲーム本体の.exeファイル名を確認してみなよ」


「あ……」


「これはもう決定事項なのさ!さて話が横道に逸れたな
『隣人は静かに魔法少女』に戻そうか。
 以下、ベクターより引用です。


夜の街。
いつものように破壊活動を行う悪の組織と、いつものように悪の組織を退ける正義の味方。
これはありふれた魔法少女の物語。

魔法少女の正体が、30歳の男性であることを除けば……

心地良い時間は、ずっと続くものだと思っていた。




「随分とまぁ、ぶっ飛んだ設定だな……」


「とんでも設定を、キレイにまとめてあるんだって。
 僕はこんな話が書きたかったんだぁあああああ!!あとね、絵が美麗すぎ!!
 とは、作者の談でございます」


「30歳の男性が魔法少女に変身って無理がありすぎるだろ」


「ところがそうでもない。オタを極めると、下の図のようになるこうなる。
 最終的には自分が女の子になりたい!という願望に行き着くんだ!



 すなわち、『隣人は静かに魔法少女』は時代の最先端を突っ走ってるのさ!」


「何を勝手にこじつけているのかと言う気がするが、
 とりあえず解ったということにしておく」


「とりあえず位置づけはこんな感じだな」




「なんか2軸じゃ足りない気がする」


「あとね、これは想像だけれども、作者さんは
 podcastの伝説的オタ番組『にじいき』好きだったんじゃないかなーと。
 国井咲也氏が言う意味での乙女回路全開だもん」


「モテない男性が主人公で、しかも公開日が近かったと言うことで、
 作者が勝手に親近感を持って感情移入していますが、
 大変面白いので是非ともレッツプレイしてみるがよろし。これでいいか」


「GJ!」





究極の童貞ノベルを探して 第二回(最終回)

2006.11.12 Sunday

「さーやって参りました『どうせモテないし童貞ゲームを探してプレイしようぜ』
 第2回であり最終回!」


「え?もう最終回?」


「じゃ、今日は前の予告通り、『NEET"』
 というアドベンチャーゲームを紹介するよ。全三章の作品で、現在のところ二章まで公開されている」


「連作?なんか……怖い予感がしてならないんだけど……」


「とりあえず主人公の属性は、
 高校中退の無職童貞引き籠もりのエロゲーマニアでアニメ・特撮マニア」


「うわっ!お兄の求める童貞主人公に完璧マッチングだね!
 どんだけ特典ボーナスが付随しているんだか」


「でもな……なんつーかさ、主人公モテモテじゃん……('A`)
 ニートだとかお構いなしに女の子に言い寄られるわ……。まあ護身するんだけど。
 ヒロインは、海外から一時帰国した昔の同級生、
 主人公を昔から慕っていた後輩、その子の友達、そして実妹!」


「へ?」


「特筆すべきは、まず実妹!」


「(きゅん)」
 

「さらにはキャラの掛け合いの面白さ!
 命が宿っているとしか思えない活き活きとしたやりとりには脱帽。
 この作者さん天才だよ!!いや、鬼!響鬼!まさしく鬼才!!
 ノベルゲーム作ってる時点で(僕以外は)みーんな天才なんだよ!
 でも利益や損得抜きで個性を追求する荒木飛呂彦みたいな鬼才はなかなか現れない!
 オラオラオラオラぁああああああ!!!!」


「ノベルゲームは突き詰めれば会話だけでもいい、と誰が言ってたね」


「とりあえず、実妹の伊吹ちゃんが兄を誘惑しまくってくるんだが、
 それを兄である主人公が「冗談はヤメロ」と護身する護身する。
 いや、妹さん実は本気だから!フラグとか叩き折るのやめれ!
 もう永遠に兄妹漫才続けてたいよ……。もう部屋から出たくねぇ……。
 月曜から仕事にも行きたくねぇ……。えいえんの世界に旅立ちてぇ……。
 同級生?誰それ?って気分になる。そしたら一転、超バッドエンド!」


「やっぱ、ひぐらし?」
 

「近いかも知れない。
 選択肢のあるひぐらし、みたいなものかな。
 陰謀とか地域ぐるみの犯罪というわけではなくて、
 惨劇が主人公の身近な生活圏内なんだけど、これはこれで怖いわ」


「ふむふむ」


「てっきりニートの社会復帰物語と見せかけて、
 一章の最後で、実は謎解き物
だと解ってビックリした」


「ゲームのオープニング見て気付かなかったんだ」


「だって、妹の伊吹ちゃんとのやり取りや自虐ネタがあまりに笑えるんだもん。
 だけどさ、シリアスになってからの話がこれまたすげーんだ。
 しっかりした骨太な話と、謎の畳みかけで引き込まれる。
 コメディもシリアスも書ける作家さんってマジスゲー。
 あと、専属の方がつくった軽快な音楽も印象的だった」


「個性と独創性の塊みたいな作品なワケね」


「童貞ノベルという点では良い意味で期待を裏切られたけど、
 是非ともお勧めしたい!すべての謎が明かされる
 12月の最終章の公開が楽しみだわ」


「んー、童貞ノベルと見せかけた謎解き物か。 
 童貞コメディとなるとやはり少ないものなんだね」


「というわけでお付き合いいただきありがとうございました。
 僕の知る童貞ノベルゲームはすべて紹介を終えました。
 これからますますの童貞ノベルの発展を願って。」


「兄に新たな童貞ノベルを教えてくだされば次回があるかもしれません。
 それでは」





究極の童貞ノベルを探して 第一回

2006.10.29 Sunday

「また新しいカテゴリができてる。
『どうせモテないし童貞ノベル見つけてプレイしようぜ』
 ってナニこれ?」


「読んで字のごとく童貞ノベル見つけてプレイしようぜってことだよ」


「レビューみたいなものなんだね。
 まあここを立ち上げたときに、フリーゲームについて語っていきたいとか書いてたもんね。
 だからって童貞ノベルを見つけよう、って何?意味がわかんないよ」


「まあそれはおいおい説明しよう。
 さて、記念すべき第一回は『カエノエ!』というゲームだ!
 2ちゃんの独身男性板発・恋愛アドベンチャーだ。
 まあ超有名作なんだけどさ」


「あれ?これってたしか18ki……」


「話の入口だけ説明すると、賃貸アパートに住む冴えない主人公の青年が
 ひょんなことから人間界にやってきた天使と悪魔の女の子と同居を始めて――、という感じ」


「うむ、割とオーソドックスな感じだね」


「ところがだ、主人公の設定が、
 ブサイクで無職で彼女イナイ歴=年齢で名前が『天童貞雄』(てんどうさだお)でさ……」

ガラッ!
「童貞乙」


「いや、『天童貞雄』(てんどうさだお)……」


「見事なまでに、『童貞』の二文字が入ってるね」


「そう、ブサイクだの彼女イナイだのという属性も相まって、
『これは実に期待させる童貞ノベルだ!』
 息巻いてプレイしてみたわけだ」


「で、どうだった?」



「それがさ、蓋を開けてみたら『ヤリチンノベル』だったんだ!
 主人公が次から次へと女の子を引き寄せ、モテまくり、誘われまくり、そしてヤリまくり……
 ブサイク非モテっていう当初の設定は?と、( ゚д゚)ポカーンととしてしまったよ。
 台詞をちょっと抜き出してみるよ。うろ覚えだから違っているかも?


・いい女を抱いた後は充実感があるな。オナニーや風俗に行った後の虚脱感とは大違いだ。

・イケナイ子には、お仕置きが必要だな。

・俺のことを、散々エッチと言っておいて……。お前のほうがよっぽどエッチじゃないか。


な、なんじゃこりゃ〜(ノ゚皿゚)ノ~~┻━┻ 
現実はおろか、妄想内でも一生言う機会なんて絶対に絶対にない!
あまりにモテまくる主人公と自分を比べて鬱になったね。
俺は童貞が童貞のまま幸せになる……。
そんな童貞の童貞による童貞のための童貞ゲームがヤリたい
んじゃ!」


「さすが、お目当ての子とは、まったく別の子のルートに入り、唐突に18禁シーンに突入。
 あれ?と首をひねりながらもチ○チンをあま勃ちさせて
 ズボンの上からいじっていた
人は言うことが違う!」


「……(しゅん)……」


「その上、愛(好感度)が足らなかったらしく、
 激しく愛し合った(笑)ヒロインのルートはバッドエンドに突入して、
 絶望の崖に突き落とされました」


「誰にでもいい顔してちゃダメ、という恋愛ADVのお約束も知らないのが”らしい”よね」


「よくそんなんで自分でギャルゲーを作ろうと思ったもんだ」


「2周目でなんとか当初からのお目当ての子とハッピーエンドを迎えて婚約しますた。
 話はめちゃくちゃ面白いんだよね。玄人はだしだよ。
 キャラクター造形もメインのお話もヒロイン個々のエピソードも面白い。
 選択肢もたくさんあって分岐も派手なのにまとまってる。
 相当なボリュームあるのに、感動エピソードも萌えエピソードもあって全然ダレないし。
 自分の才能の無さを歯がみしたね」


チ○チンをあま勃ちさせながら悔しがってたよね


「まだ一人しか攻略してないし、全員攻略しないといろいろと語れる立場でもないんだろうけど、
 なんかカエル以外の子にいい顔するの、気が引けるなぁ。浮気しているみたいで……」


「二次元ですらヤリチンになりきれない童貞神は言うことが違うね」


「もう一本紹介するんだよね?さてお次の作品は?」


「二本目は『もう天使が泣かないように』というノベルゲーム。
 今度の主人公はホンモノのモテないキモメンだぞ。そのうえ無職で引きこもりだ。
 登場人物の女の子たちに、「キモイですね。キモイじゃないですか」
 と罵られまくる

 そして女の子達は主人公の友人のイケメンさんに言い寄って主人公はスルー。
 最高だね」


「それのどこがが最高なの?」


「実にリアリティがあっていいね。
 ゲーム内の女の子に『カッコイイです』って言われたって
 「嘘付け!」って叫ぶほど心が薄汚れている人間にとっては
 これくらいのさじ加減でリアリティが欲しいわけよ。
 これも主人公の負の属性を使った一種のツンデレなわけだ。
 この逆境をひっくり返したあとでどんな幸福が待ち受けているか、
 はたまた、訪れるのはひぐらし並の救いのないバッドエンドか。
 ところがこのゲーム、残念なことに体験版まで出したところで計画が頓挫したらしんだ。
 残念、実に残念だ。きちんと最後までできていたら、お金出しても買うんだけどね」


「ホームページも無くなってるね。
 どこからダウンロードできるかもわからない……。これは残念だね」


「未完の大作だな。最後までプレイできなかったこと、
 陽の目を見なかったのが残念でならない」


「そういったゲームってつくるの大変だと思う……。
 キモイだのモテないだのを全面に押し出したゲームって、
 作り手が鬱になっちゃうんじゃないかな」


「でも、そういうゲームだこそ感情移入できる人間もいるし、
 世間で評価されるようになってもらいたい。
 そんなゲームを作っている人達を応援したいという気持ちもあって、
 このカテゴリを始めてみたんだ」


「今後ともやっていくの?
 今日みたいなレビュー(と呼べるかどうかもわからない珍文)」


「うーん、所詮、僕は作り手なんだしそっちに比重を置くのも違うと思う。
『人様の作ったゲームにとやかく言うより、自分のゲームをさっさと作れ!』
 と思われてそうだしね。
 だけど、良い童貞ゲームを見つけたら是が非でもご紹介していく!
 と言うわけで今日紹介した二作品+『ふられぼ』の童貞度数をこんなグラフにしてみたよ!」






「……なんなの、このグラフ?」


「ゲームの持つ童貞/モテ要素やキモ/感動要素についてのみグラフにしたものだ。
 左下(普通ならXYともにマイナス領域)だからといって面白くないと
 いった評価ではないので誤解無きよう……。
 また、中心の原点からの絶対値=面白さの絶対値というわけでもないです。
 まあ、原点が平凡な現実世界と思っていただければと。
 もう天使が泣かないようには名作です。うちのゲームはクソゲーですが」


「だーかーらーそんなグラフを作る暇があったら自分のゲームつくりなさいよ」


「次回は『NEET゛』というゲームをとりあげるのでどうぞよろしく。
 そして、それっきり僕の知る童貞ノベルは弾切れです。もし、ここを読んでいる方々で、
 これは童貞ノベルをなんじゃね?というゲームをご存じの方がいらっしゃれば、
 お知らせいただければ幸いです」





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